当院は昭和43年の開院からずっと小児科専門の診療所として地域の子供たちの診療にあたってきました。時代は移り変わり、子供たちを取り巻く環境も大きく変化していますし、医療に対する考え方も変わってきています。
私は平成15年4月から院長を引き継ぎました。小児科専門医として、常に新しい治療には注目をし、しかし、昔ながらの安全な治療法も残しつつその時代に即した診療を行うように努力しています。
たとえば、近年取りざたされる抗生物質の使い過ぎから来る耐性菌の問題では、抗生物質の使用を必要最低限に留めるようにして、悪くならないようにとか、念のためなどと言う使い方は絶対に避けるべきと考えています。また、インフルエンザ治療薬タミフルの副作用の問題では、使うリスクと使わないリスクを良く勘案し、明らかに使うメリットが大きい時のみに使用するようにしています。
ですから、時には治療に時間がかかる場合もあるかもしれません。私は小児科診療において早く直すことに重きを置いていません。治療に不足があってはいけませんが、過剰になってもいけないと思っています。多少時間が掛かっても安全で確実な治療を選択しているつもりです。
石川小児科医院
院長 石川 義人